2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴウキボクトツ

剛 毅 木 訥 意志は強く挫けない性格なのに、無口で飾り気は無い。 「剛毅」が意志が強いことを表し、「木訥」が無口で無骨なことを指す。「木訥」は「朴訥」「朴吶」とも表記する。 対義語は「巧言令色」。類義語には「剛健質実」「剛健質朴」「志操堅固」…

イフウドウドウ

威 風 堂 々 威厳があり、立派なさま。 「威風凛然」「威風凛々」「威武堂々」「英姿颯爽」「高邁奇偉」「揚武揚威」「容貌魁偉」ともいう。 さて、この四字熟語を扱うには、いつもとは違って、クラシック音楽の話から始めなければなるまい。 エドワード・エ…

ヒジョヒョウカ

飛 絮 漂 花 女性がつらい境遇のために身を落とし、頼りもなく苦労すること。「飛絮流花」ともいう。 「絮」はもともとは綿の意だが、「細敍絮説」「絮語」「絮煩」「絮々綿々」などというときは「くどくどしくて、窮屈」といった意味にもなる。また、柳の綿…

テッコツテツズイ

徹 骨 徹 髄 骨身にしみて痛感すること。物事の核心まで達すること。 「骨髄に徹す」という表現の、いわば四字熟語版。 夏目漱石『吾輩は猫である』に用例がある。 《ややあって主人は「なるほどきたない顔だ」と独り言を云った。自己の醜を自白するのはなか…

タイセイシッコ

大 声 疾 呼 大声で激しく叫ぶこと。「疾呼」は、早口で叫ぶの意。 「疾声大呼」「励声一番」「励声疾呼」ともいう。 有島武郎「星座」に用例がある。 《言葉は俺の方が上手だが、貴様もそんなことを言ったな。けれども貴様、それは漫罵だ。貴様はいったい何…

チョウシンルコツ

彫 心 鏤 骨 「彫」は「ほる」、「鏤」は「きざむ」の意。 心に彫りつけ、骨に刻み込むこと。具体的には非常に苦労して何かを成し遂げること、特に詩文などを苦労して彫琢することをいう。 「刻骨銘肌」「刻骨銘心」「彫肝琢腎」「銘肌鏤骨」「銘心鏤骨」と…

タイガンジョウジュ

大 願 成 就 神仏のご加護によって大きな望みがかなうこと。 「大願」の読み方は通例「タイガン」だが、「ダイガン」とも読むようだ。 武者小路実篤『真理先生』の中に「大願成就」について演説するくだりがある。 非常に長いくだりだが、下手にコメントをす…

ソウギョウシュセイ

創 業 守 成 「創業は易く、守成は難し」あるいは「創業は難く、守成は更に難し」の略。 新しく事業を興すことは易しいが、それを守り維持していくことは難しいという意。 「創業守文」「草創守文」とも。 呉兢撰『貞観政要』が出典である。 今から千三百年…

ラクゲツオクリョウ

落 月 屋 梁 遠方の親友を想う切なる気持ちを「落月屋梁」の想いという。 「屋梁落月」「空梁月落」とも。 わが国に用例を求めてみると、幕末期の漢詩人・中島棕隠の漢詩が見つかった。 《 各天従今抱此琴 (各天今より此の琴を抱き) 切于屋梁看落月 (切に…

ジャクソウキュウキョ

鵲 巣 鳩 居 巣作りがうまい鵲(カササギ)の成巣に、巣を為すのが不得手な鳩(ハト/フフドリ)の入って棲みつくこと(いわゆる託卵の習性)から、女性が嫁いで夫の家を我が家とすること。あるいは、仮の住まい、さらには他人の地位を横取りすることも意味するように…

バンコフエキ

万 古 不 易 一時の流行ではなく、永久に変わらないもののこと。 類似表現の夥しい四字熟語である。「百世不磨」「千古不易」「千古不抜」「千古不変」「千古不滅」「万古千秋」「万古長青」「万古不死」「万古不磨」「万世不易」「万世不朽」「万世不易」「…