2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ケイテンアイジン

敬 天 愛 人 天を敬い、人を愛する。天を敬し、人を愛する。 「敬天愛民」「敬天撫民」ともいう。 ★ この語は、今日ではたとえば敬宮愛子さまのお名前の由来になったり、京セラの社是にもなったりして、たいそう広く知られている四字熟語と言える。 そして、…

ゼンゴフカク

前 後 不 覚 正体がはっきりしないこと。意識が朦朧として、時間の後先が分からなくなること。泥酔したり、気を失ったりする状態。「意識朦朧」「人事不省」「茫然自失」ともいう。 ★ 「前後不覚」というと、どうしても酒に飲まれた酔っぱらいのイメージが強…

シチドウガラン

七 堂 伽 藍 寺院の主要な七つの建物。または七つの堂を揃える大きな寺院のこと。 「七堂」は、宗派によって異なるが、古くは『聖徳太子伝古今目録抄』に金堂、塔、講堂、鐘楼、経蔵、僧坊、食堂の七つとあり、禅宗では山門・仏殿・法堂・庫裡・僧堂・浴室・…

グチムチ

愚 痴 無 知 愚かで知恵が浅いこと。仏教の三毒の一。 「迂愚痴鈍」「頑愚痴鈍」「愚痴闇鈍」「愚痴暗蔽」「愚痴鈍根」「愚痴鈍拙」「愚痴蒙昧」等とも言う。 ★ 今日あまり使われないが、古い言葉である。仏典に用例が多い。 『仏説大方広十輪経』に用例が見…

シンシチブンドウ

身 七 分 動 心を十分に動かして、身を七分に動かせという教え。演劇用語。 「動七分身」「動十分心、動七分身」とも言う。 ★ 世阿弥「花鏡」が出典である。 《たとひ急なる能を、御意によりて仕るとも、心中に控へて、さのみにもまで、身七分動を心得て、な…

キドアイラク

喜 怒 哀 楽 人間の持つさまざまな感情の総称。喜び・怒り・哀しみ・楽しみ。 「機嫌気褄」「嬉笑怒罵」「喜怒哀愁」「悲喜憂苦」とも言える。 孔伋(子思)?『中庸』の次の一節が出典である。 《喜怒哀楽の未だ発せざる、之を中と謂ふ。発して皆節に中る、之…

ナンセンザンミョウ

南 泉 斬 猫 (意味不明、解釈不能) 「南泉」は、禅僧の名前。南泉普願。「斬猫」は「ネコヲキル」と読んでもよい。 ★ 禅宗の公案の中でもとりわけ難解とされるものの一つ。 無門慧開『無門関』の第十四則には、こんな話がある。 唐の時代。南泉和尚という…

ミョウアンソウソウ

明 暗 双 双 昼と夜、表と裏、差別と平等、現実と理想、創造と破壊、自と他、個と普遍、ことわりとはたらき、清と濁、色と空……等々の二項が対立することなく一水に融合した宛然たる禅の一境地。 「迷悟双双」「理事不二」「理事無礙」「理事無礙法界」「兼中…

フウセイカクレイ

風 声 鶴 唳 風の音と鶴の鳴き声。または、些細なことに驚いたり、怖じ気づいたりすること。 「萎縮震慄」「影駭響震」「鶴唳風声」「疑心暗鬼」「跼天蹐地」「細心翼々」「小心小胆」「小心翼々」「戦々兢々」「戦々慄々」「草木皆兵」「落ち武者は芒の穂に…

ホウトウコウメン

蓬 頭 垢 面 身だしなみが悪く、むさくるしいさま。 「蓬頭」は調髪せず、よもぎのようにボサボサになった不衛生な頭髪を意味する。「垢面」は文字通り、洗顔しない垢と脂だらけの不潔な顔。読み方は「コウメン」でも「クメン」でもよい。他に「蓬髪垢面」「…