2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

テンチワゴウ

天 地 和 合 天と地、陰陽両気が一致、和合すること。 「陰陽和合」「自他一致」「神人一致」「人類大和」「天地一指」「万物和合」ともいう。 ★ たとえば『荘子』に「天地一指也。」という一節がある。天地は一本の指であり、差別の世界を超越して見れば、…

ソウゴフジョ

相 互 扶 助 お互いに助け合うこと。「互助」と略すこともある。 「一致協力」「共存共栄」「協力一致」「相互依存」「相互協力」。 ★ もとはロシアの無政府主義者・クロポトキンの社会学説の中心原理の訳語。 進化論者・ダーウィンの思想が「生存競争」「自…

リュウレンコウボウ

流 連 荒 亡 仕事をせず、家にも帰らず、酒色や遊興に耽ってやまないこと。 「放逸遊惰」「放蕩三昧」「放蕩無頼」「遊惰放逸」「遊惰放蕩」ともいう。 ★ 『孟子』の諸侯を批判した言葉が出典である。 《流連荒亡、諸侯の憂ひと為る。流れに従ひ下りて反るを…

ハイトクボツリン

悖 徳 没 倫 道徳に背き、人としての道に外れること。「徳に悖り倫を没す」とも読む。 「背徳不倫」「背徳没倫」「悖徳乱倫」「非義非道」「不義非道」「不義不正」「不義不貞」「不義不徳」「不正不義」「不忠不義」「不貞不義」など、類義語は枚挙に暇がな…

モンゼンジャクラ

門 前 雀 羅 訪れる人がなく、寂れたさま。 「羅」は「網」のこと。もともとは「門前雀羅を張る」だったのが略されたもので、門の前に網を張れば雀がたくさん捕らえられるほど寂れているという意味である。対義語は「門前如市」「門前成市」。 ★ 司馬遷『史…

ジュウトオウマツ

縦 塗 横 抹 乱暴に書き殴ること。気ままに書いたり、消したりすること。 「抹」は「抹消」の「抹」で、塗り消すの意。 ★ 徳富蘆花「思出の記」に用例がある。 《得々の状は乱筆御判読も出来兼ぬる縦塗横抹の書翰紙に溢れ》 ★ ちなみに「縦塗横抹」は縮める…

フロウフシ

不 老 不 死 いつまでも若々しく、生きながらえること。「不老長寿」「長生不老」ともいう。 列御寇『列子』湯問の次の一節が出典である。 《珠玕之樹、皆叢生、華実皆有滋味、食之皆不老不死。所居之人皆仙聖之種。一日一夕飛相往來者、不可數焉。》 燕の王…

キョクショウヒガン

極 小 彼 岸 人が暮らす理想の場所、原型。Nirvana Mini。 「原点回帰」「故郷回帰」「小乗涅槃」とも言えるか。 島田雅彦「Nirvana Mini 極小彼岸」*1が出典である。以下は、その冒頭。 《人が暮らす理想の場所とはどういうものだろうか? 人類の神話には驚…

タイキバンセイ

大 器 晩 成 鐘や鼎のような大きな器は作り上げるのに時間がかかるということ。転じて、大人物は遅れて才能や頭角を現すという、つまり、偉大な人物は、じっくり時間をかけて実力を養っていくため、他人より大成するのに時間を要するという意になった。「大…