2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カッカソウヨウ

隔 靴 掻 痒 靴を隔てて痒きを掻く。靴を隔てて跟を掻く。 思い通りにいかず、歯がゆいこと。もどかしいこと。じれったいこと。フラストレーションが募ること。「隔靴掻癢」「隔靴之憾」「隔靴之掻」「掉棒打星」「隔靴爬痒」とも言う。 対義語は「麻姑掻痒…

エイギョクインセイ

鄙 曲 淫 声 田舎くさくて、洗練されていない音楽のこと。 「雅曲正声に非ず」と同じ。 ★ 幸田露伴「音と詞」に用例がある。 《古来の鄙曲淫声は遠離せられ、天晴れ明治の瑞雲和気の間より雍々と煕々たる正楽の起るべき機運にむかへり。噫楽しい哉》 日本の…

ムショジュウシン

無 所 住 心 禅語。一点だけに集中するのではなく、心を空寂にし、注意が森羅万象に応じて全方位にあまねく漲り渡るようにする心構えを言う。類義語は「応無所住而生其心」(オウムショジュウ ニショウゴシン)、反対語は「一所懸命」「一点集中」である。 金剛般若教「応…

ウヤムヤ

有 耶 無 耶 1)あるのかないのか、判然としないこと。 2)いいかげんなさま。 もともとは禅の言葉で1の意だったが、いつしか2の意が派生した。 「耶」は疑問の助字。「ありやなしや」と読むこともできるし、「有哉無哉」と書くこともできる。 「曖昧模…

テンジョウムキュウ

天 壌 無 窮 天地の無限の広がりとともに、永久に不滅であること。「天地長久」「天長地久」「百載無窮」。 ★ 『日本書紀』神代紀が出典である。 《豊葦原千五百秋瑞穂の国は、是、吾が子孫の王たるべき地なり。爾皇孫、就でまして治らせ。行矣。宝祚の隆、…

センバイトッキョ

専 売 特 許 1)ある人の発明に対して、その使用権を一定期間、発明者および継承者に認めること。 「特許」「独占販売権」ともいう。 2)転じて、他には真似できない特定の人のみがなしうる特殊な技能を指すようになった。 「特技」「特権」「独壇場」「得…

ケイキョモウドウ

軽 挙 妄 動 深い考えのないまま、軽はずみな行動に出ること。 類義語は「軽佻粗暴」「軽慮浅謀」「短慮軽率」であり、対義語は「隠忍自重」「熟慮断行」「泰然自若」である。 ★ 頼山陽『日本政記』が出典である。 《軽挙妄動して、以て天下の老姦巨猾を図ら…