2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バギュウキンキョ

馬 牛 襟 裾 学識がない者。 馬や牛が衣服を着ているという意味から、無教養で礼儀知らずのことをいう。 「牛溲馬勃」「牛糞馬涎」「襟裾馬牛」ともいう。 ★ 韓愈「符読書城南」が出典である。 《人不通古今、馬牛而襟裾》 (人の古今に通ぜざるは 馬牛にし…

ユウジュウフダン

優 柔 不 断 ぐずぐずしていて物事の決断が鈍くはっきりしないこと。 「意志薄弱」「薄志弱行」「遊移不定」「優柔寡断」「優遊不断」ともいう。 ★ 坪内逍遙『当世書生気質』に用例がある。 《将たる者に優柔不断は禁物、剛毅果断でなければならぬ。君の優柔…

イクドウオン

異 口 同 音 皆が口を揃えて同じことを言うこと。皆の意見が一致すること。 「異口同辞」「異口同声」「異人同辞」「衆議一決」「衆口一致」「満場一致」ともいう。 ★ 『宋書』が出典の一つであるようだ。 《今之事跡、異口同音、便是彰著、政未測得物之數耳…

ゴウカケンラン

豪 華 絢 爛 贅沢にきらきらと輝き、目がくらむほどに美しいこと。 「華麗奔放」「錦繍陵羅」「絢爛華麗」「絢爛豪華」「荘厳華麗」「荘厳美麗」「壮大華麗」「美麗荘厳」ともいう。対義語は「簡古素朴」。 ★ 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」に用例がある。 《古えの…

コウジンバンジョウ

紅 塵 万 丈 都会に多くの土埃がたちこめるさま。世俗のひどくわずらわしいこと。単に「紅塵」とも。 なお「黄塵万丈」(http://d.hatena.ne.jp/Cixous/edit?date=20091116参照)は音は同じなので類縁性はあるが、別語であると考えたい。 ★ 幸田露伴が娘・文…

コウジンバンジョウ

黄 塵 万 丈 黄砂が風に乗って空高く舞い上がっているさま。あるいは、砂煙が空高く舞い上がっている戦場の様子。*1 ★ 志賀重昂『日本風景論』に用例がある。長くなるが、引用する。 《支那の如き、北方は一面第四紀地層に係り、平々たる水成岩延縁すること…

セイシンセイイ

誠 心 誠 意 偽りのない純粋な真心。「誠意誠心」ともいう。 ★ 福沢諭吉『福翁百話』に「誠意誠心」の用例がある。 《天下の事を憂ひて誠意誠心一点の私なし》 ただの本心ではなく、私利私欲がないことが「誠心」であり「誠意」なのである。 ★ 「誠心誠意」…

ドクリツフキ

独 立 不 羈 他に依存することなく、自分ひとりの所信で決断・行動すること。 「独立独住」「独立独歩」「独立独行」「不羈自由」「不羈自立」「不羈独立」「不羈不絆」「不羈奔逸」「不羈奔放」「不屈不絆」「放縦不羈」「奔放不羈」など類義表現は枚挙に暇…