2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

リロセイゼン

理 路 整 然 文章や議論などにおいて、論理や筋道が整っていること。 かつては「理路井然」と表記することも多かった。 「順理整章」「条理井然」ともいう。対義語は「支離滅裂」。 ★ 菊池寛「仇討禁止令」に用例がある。 《恒太郎は、成田の怒声にも屈する…

キョウハクカンネン

強 迫 観 念 頭にこびりついて離れず、打ち消そうとすればするほど強く迫ってくる不安や不合理な考え。オブセッション。 ★ 島木健作『癩』に用例がある。 《何とはなしに無気味さを覚えて寝返りを打つとたんに、ああ、またあれが来る、という予感に襲われて…

トクイマンメン

得 意 満 面 事が思いどおりになって、満足した気持ちが顔いっぱいにあふれるさま。 「喜色満面」ともいう。 ★ 太宰治『お伽草紙』に用例がある。 《狸は爺さんに捕へられ、もう少しのところで狸汁にされるところであつたが、あの兎の少女にひとめまた逢ひた…

キヨホウヘン

毀 誉 褒 貶 世間からほめたり、けなされたりされること。 「雲翻雨覆」「翻雲覆雨」ともいう。 ★ 木下尚江『火の柱』に用例がある。 《――姉さん、貴嬢は今ま始めて凡ての束縛から逃れて、全く自由を得なすつたのです、親の権力からも、世間の毀誉褒貶からも…

チュウトハンパ

中 途 半 端 どっちつかずで片づかないこと、不完全で未完成なこと、最後まで徹底しないこと。 ★ 二葉亭四迷「其面影」に用例がある。 《「君は能く僕の事を中途半端だといって攻撃しましたな」》 「平凡」という標題の作者でもあった二葉亭四迷という人ほど…