2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ワキアイアイ

和 気 藹 々 なごやかな気分が満ちあふれている様子。 「和気藹然」「和気洋々」ともいう。 ★ 李邕「春賦」が出典である。 《和気藹として寓に充つ》 和らいだ雰囲気が住まいに満ちているという意である。 ★ 谷崎潤一郎「月と狂言師」に用例がある。 《もっ…

リュウビトウジュ

柳 眉 倒 豎 若くて美しい女性が感情的になって怒りをあらわにする様子。 「横眉怒目」「張眉怒目」「柳眉を蹴立てる」「柳眉を逆立てる」「柳眉を釣り上げる」などともいう。 ★ 文康『兒女英雄傅』〈五〉が出典とされるが、残念ながら未見である。 ★ 曲亭馬…

コオウドクマイ

孤 往 独 邁 周りや他人の動向に左右されず、自らの信じた生き方を突き進むこと。 「孤独」「単孤無頼」「単身孤往」「無縁孤独」ともいう。 ★ 田山花袋『生』に用例がある。 《孤往独邁の尊い精神をも鼓吹せられたのだ》 田山花袋は『東京の三十年』にも「…

カンゼンムケツ

完 全 無 欠 どこから見ても欠点がなく、完璧であること。 「完全無瑕」「完全無比」「完美無欠」「金甌無欠」「十全十美」「尽全尽美」ともいう。 ★ 石川啄木「雲は天才である。」に用例がある。 《正真の教育者というものは、其完全無欠な規定の細目を守っ…

タキボウヨウ

多 岐 亡 羊 学問の筋道があまりに多方面に展開しすぎて、真理を見失ってしまうこと。 指針や進路など、人生の選択に迷う場面についても使う。 「岐路亡羊」「亡羊之嘆」ともいう。 ★ 列御寇『列子』〈説符〉が出典である。 《心都子曰、「大道以多岐亡羊、…