ホクナンナンニョ




 北 男 南 女






北の男と南の女は相性がよいという意味。



朝鮮半島の四字熟語で、韓国(南朝鮮)の側からは「南女北男」ということもあるらしい。



池田弥三郎『日本故事物語』が、これに類する日本語を多く教えてくれる。「東男に京女」「名古屋女に宮男」「津島女に宮男」「越後女に上州男」「伊勢男に筑紫女」……



「北男南女」(南女北男)で印象に残るのは『朝鮮日報』の見出しであろう。



  「アテネ合同入場 旗手は南女北男



アテネ五輪の開会式で、朝鮮半島を描いた統一旗を掲げ、南北同時入場行進をしたことを報じている。ここでの「南女」は韓国女子バレーのク・ミンジョン、「北男」は北朝鮮選手団役員のキム・ソンホであった。なお「北男」が選手でないのは、どうやら身長が釣り合わなかったためらしい。「南女北男」。いかにも平和な感じが伝わってくる優れた見出しであるが、実際は大変なこともあるようだ。



ちなみに私は九州出身で、妻は北海道出身であるから「北女南男」である。こちらも実質はともかく、相性はなかなかよい、ということにしておこう。